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第1日 保土ヶ谷〜杉田(その2)

             (歩いた距離 17.5km  2002.02.09)

 京急上大岡駅の東の丘陵部に、源為朝の祠があるというので探したが、
一帯が宅地開発がされてしまっていて、わからなかった。

kana1-14.JPG kana1-15.JPG  上大岡駅まで戻ると、道ばたにお地蔵様と
庚申塔
が集められて置かれている。

 京急をくぐると、鹿嶋神社がある。
 石段を上ると飾り気のない拝殿。その前に昭和63年(1988)の「新しょうわ」の狛犬。

 近所の小学生が3人お賽銭をもってもじもじしているので、「2礼2拍手1礼」の礼拝の仕方を
教えると、「願」はどこでかけるのかと聞かれた。私はいつも具体的な「願」をかけないので
わからなかったが、「拍手と礼の間がいいだろう」と言っておいた。

 丘陵地の住宅の中を通って、坂を下りると、笹下釜利谷道路に出る。

 大岡川の支流の笹下川沿いの道である。

 横浜刑務所を右に見て進むと、左の奥にタヌキ寺という東樹院がある。
瀬戸物の大きなタヌキが庭に置かれていたが、法事の人が多くいたので早々に引き上げる。

道路沿いの家の庭先に、しだれの梅が咲いている。

kana1-16.JPG  磯子へ行く山道と分岐する笹下の辺りに「鰻の井戸」の説明板が
ある。
「鎌倉時代、北条実時が六浦荘金沢で病に倒れたとき、
如意輪観音が『この水を汲み来たりて服用すれば快気あるべし。
また井の中に二匹のうなぎあり、是ぞ汝の命を救う霊物也』といった
ので、早速この水を飲むと一夜にて病は全快した」という。

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 笹下川と左の小高い丘陵の間の細い道を行く。

 JR根岸線の手前で左に折れる。
かつての杉田道は根岸線を越えた先で左へ曲がるらしい。

 杉田新道の切り通しを行くと京急杉田駅で、
JRの新杉田駅との間の商店街を行く。

 16号に出て右折し、高速道路の下にある杉田の八幡神社に行く。

 小さな清潔な神社である。この神社は源頼義、義家が天喜5年(1057)前九年の役で
奥州の安倍貞任、宗任を降した後、孝平6年(1063)源家の武運長久を祈願して
山城の石清水八幡宮を勧請し、頼義が鶴岡八幡宮を、義家がこの地に杉田八幡宮を鎮祭したという。

 元禄5年(1692)の「江戸はじめ」狛犬がいる。
東海道で見た大田区の六郷神社の「江戸はじめ」の扁平な猿顔とは異なり、
犬のように鼻と口がでている。
ドングリ目で耳が小さく尾は身体にくっついている。
右のアの狛犬の上顎が欠けているのが残念。
背中に直接文字が彫られていて、神社名とともに奉納年月、奉納者などがわかる。

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 昔はこの辺り一帯が梅の名所であったというが今は住宅地やマンションになっている。

 少し離れたところの妙法寺に梅の名所の名残があるというので行く。

 ここはかつて、英照皇太后(孝明天皇の准后)、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)も観梅された
という。境内には句碑がいくつも立っている。

 境内や裏の斜面に色鮮やかな紅梅白梅が咲いているが、一面が梅林という風でなく、
つつましい様子で、かえって梅の花の美しさを感じる。

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 JR新杉田駅から乗車して、帰宅する。

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